「タバコすっていい?」


「どうぞっ。」



茅流さんタバコ吸うんだ。


Boxから一本取り出して、口にくわえて火をつける。


茅流さんがふぅ~っと息を吐く。


なんか…


カッコいい。


ゆっくり繰り返されるその光景を、思わず見入ってしまった。


茅流さんのタバコが半分位になった時、茅流さんが笑いを堪えながら言う。



「青野さん…。
見つめてくれるの嬉しいけど、なんかタバコ吸うの緊張しちゃうよ。」


「あっあ!ごめんなさいっ!!」



あぁ!
恥ずかしすぎる!!

顔から火ふいてるって思う位、顔あつい…。


思わず俯いてしまうと、火に油を注ぐごとく茅流さんは私に追い討ちをかける。



「俯くくらいだったら、ずっと見つめてて欲しいな♪」



―――――!!!!!!



茅流さんが、私をのぞき込んで、ニッコリして言うもんだから顔だけじゃなくて、すっかり全身から火をふいてる。

鼻血…出てない?って位。



「…なんてね♪」



茅流さんは楽しそうに言って笑ってる。