「終ってから、どっか昼飯食いに行きませんか?」


「…。」



意を決して真瑠をランチに誘った。

すぐに断らず、黙ってびっくりしている真瑠。
俺は答えを待たずに言葉を付け足す。



「何食べたいか、考えておいて。」


「えっ!?」
「おーし!12時だ!
終り~!!」


何か言おうとした真瑠の声に重なって、室長がみんなに声をかけた。

全員室長に注目する。



「今年もお世話になりました。
こんな俺ですが、来年も宜しく!
良い年を!
解散!!!」


「「お疲れ様でした。」」



そう言ってみんな身仕度を整えて、フロアを出て行く。



俺もコートを羽織りながら真瑠に聞く。



「決まった?」


「あ…えっと…。
まだ…。」



頬が赤くしたまま答える真瑠。

やっぱり可愛い。



「じゃあ…この前のレストランでもいい?」



俺が提案すると、真瑠は笑顔で頷いた。



「じゃあ行こっか?」


「はい…。」



俺のが歩き出すと、真瑠は少し後を真瑠がついて来る。


少し俯いて、赤い顔を隠す様に。