「この資料戻して来て大丈夫?」


「すみません。
お願いします。」



俺はプリントアウトしている間に、真瑠のデスクに乗っていた資料を棚に片付けに行った。



12時…5分前。


作業の終わった真瑠に頼まれた分を、クリップで止めて渡した。



「ハ…
茅流さんありがとうございました!」



笑顔で俺に言う真瑠。


吊られて俺も笑顔になる。



「うん。
室長に出すんだろ?
早く行っておいでっ!」


「はい。」



真瑠は提出しに行って、すぐ戻って来て笑顔で俺に言う。



「はぁ~茅流さんが手伝ってくれなかったら、私独りで居残りになる所でした。」


「青野さん残るなら、俺も残ってるから大丈夫だよ。」



そう俺が言うと、真瑠の顔が一気に赤く染まった。



え?何で?
恥ずかし事言ったか?



そう思いながら、何か俺まで吊られて赤くなってそう。



真瑠の照れた顔見たからかな、自分の顔が熱いのがわかる…。