私…この感触知ってる。



ハルくんの指の感触


頭を撫でてくれる優しい手の感触…。



その感触に浸っていたら、場面がかわってる。

私もハルくんも、ちょっとさっきより大きいみたい。


"真瑠…俺…いつ帰って来るか分からないんだ…。
ゴメンな。
もぅ一緒に学校に行ったり、遊んだり出来ないんだ…。"


哀しそうな私を見るハルくん。



"真瑠…俺…必ず迎えに来るから。
今は一緒に居られないけど、大人になったら必ず迎えに来るから!!
それで…それで、真瑠も大人になって好きな人が居なかったら、俺のお嫁さんになって…?
俺はずっと真瑠の事が大好きだから!"



真剣な表情で言うハルくん。

私は笑顔で"うん!"って言ったけど、凄く哀しかったんだ。



大好きなハルくんが遠くに行っちゃう。


やだよ。


行かないで。


ずっと私の側にいてよ。


ハルくんがいないと、会えないとイヤだよ…。


ハルくん何で行っちゃったの。


何で?


ハルくんのママもパパも


好きだったら


ココに一緒にいたらいいのに。


何でさよならなの?