暫くの間、ブランコに座ったまま地面を見てボーとしてた。


日も高くなって来たし、そろそろ帰ろう。


勢い良く立ち上がって公園を出る。


でもすぐに足を止めた。



目の前の大きな家…。


中学生最後の日に見たあの家…



「夢の家も、この家だ…。」



私は思わず声に出して言っていた。



今日の朝見た夢…


必死に思い出す。


この公園で


小さな男の子と私


遊んでて


あの家は男の子のお家で…。


でも…あれは夢…


夢だけど、同じ大きな家と公園。


夢だけど


夢じゃない…。




私の昔の記憶なの?