「茅流…さ…ん…?」
真瑠が驚いた様な声を出して、手を止めた。
俺が真瑠を、後ろから抱き締めたから。
抱き締めずには居られなかった。
もう離れたくない。
俺も、もぅ真瑠を置いて何処にも
行かないから…
俺の側にいてほしい…
そう思ったら、体が勝手に動いていた。
じっとしたままの真瑠…。
何も言わないし、動かないから顔をのぞき込む。
そこには頬を真っ赤に染め上げた真瑠の顔と、恥ずかしそうな表情。
――――!!!
うっかり理性がとびそうになった。
俺はたまらず
さっきより少しキツく
でも優しく
真瑠を抱き締めた。