渡されたミネラルウォーターを、カラカラに乾いていた喉に流し込む。



はぁ~
なんか水分が体に染み渡っていく感覚がよく分る。



私の横に再び座った茅流さん。



普通に考えたら、この状態ってマズいんじゃない?

密室の薄暗い部屋のベットに
男の人と2人並んで座ってるって


こうゆう状態に居合せた事が無いから分からないけど…


でもなんだろう

全然イヤな感じはしなかった。

むしろなんかさっきから落ち着いちゃって。


私が水を飲んでるのを見てる…というより、見守ってる様な茅流さんのまなざし。


ボトルの蓋をきゅっと閉めると、茅流さんが私に聞く。



「お腹は空いてない?」


「…はぃ…。」



ぐぅ~…



そんなにお世話になれないって思って言ったのに、タイミングよくなるお腹の音はごまかせなくて



「ちょっぴり…。」



ほほ笑んで私を見てる茅流さんに

言葉をつけたした。