まだ人もまばらな昇降口。
下級生の子が何グループか固まってる。
3年生を待ってる子達。
部活をやってるでも無かった私を待ってる子は、当然居なくて、間を抜けて昇降口を出て門に向って歩いてく。
門に1人の男子が立ってるのに気付いた。
見間違うはずが無い
太陽の光で髪がキレイな茶色に空けてる、日焼けした男の子…。
伊原君…。
もぅ今日は会えないと思ってた。
伊原君の存在に気がついて、戸惑って足が進まない…。
そんな私を追い越して1年生の女の子2人が、走って行って緊張した感じで話かけてる。
1人が真っ赤な顔で話てる。
告白…してるのかな?
暫くして、2人は伊原君に頭を下げて帰って行った。
私…なんかタイミング悪かったかも。
そう思いながら、一歩ずつゆっくり伊原君の立ってる門に向っていく。
一歩近付く毎にドキドキが早くなっていく。
近くまで行くと、私に伊原君は気がついて
笑顔をむけた。