厳粛な雰囲気の中、あっけなく卒業式は終わった。


周りの女の子達は、ボロボロ泣いて居たけど


私は一滴も涙が出て来なかった。


それより、挫けないで学校に来続けた達成感でイッパイ♪



最後のHRも終って、配られたアルバムにみんなメッセッージを書きあってる。


私のは勿論真っ白…


とゆうか開く事も無く、そのまま鞄へ。



席を立って今日を一回見渡して、いつもみたいに誰にも何も言わないで1人で出た。



あの事件から使って無かった階段を今日は降りていく。



あの時の事は、悔しくて今でも思い出したく無いけど



伊原君が、私にくれた
学校で最後の良い思い出の場所。



あんな風になってなかったら、私達どうなってたのかな?


私は好きって伝えたのかな?


今と違う今があったのかな?


あの夏休みから今迄



学校の中で唯一の



希望だったよ。



伊原君の姿を見て



頑張ろうって思えたよ。