私はそのままその場に座り込んで、暫く立ち上がる事が出来なかった。
どんどん暗くなる階段。
皮肉にもココは、伊原君が私に最初声をかけてくれた場所だった。
私は声も無くただその場で泣いていた。
唇が擦れるくらい、タオルで拭きながら。
自分なんかが、伊原君に少しでもときめいた罰だと言い聞かせるしか出来なかった。
相田さんが気に入ってるって知りながら、出かけた私が悪かったんだ。
仕方ない…。
そう思ってみるしか
このやり切れない悔しい気持ちも
今泣きやんで、立ち上がる事も
出来そうにない。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…