『お前、あーゆー服着ろよ』

『お前、あーゆー髪型にしろよ』

『あーゆー化粧にしろよ』

『あの車に乗れよ』

『料理くらい俺が友達連れてきたらすぐにたくさん出せよ』

ケータがあたしに言う言葉はいつも命令。

二人で町に出たら言われる言葉は
『あーしろ。こーしろ。』

正直うんざりだった。

でも、あたしがケータと別れなかったのはきっと、
"一人"が嫌だから。
"惚れた弱み?"だから。