ケータと別れた年の春。

桜が咲き始める少し前に、あたしはシュージに連れられて社会人サッカーの練習に来ていた。


『これ、俺が入ってるチームの人達。紹介するわ。』


シュージの呼び掛けにメンバーが集まってくる。
『マネージャー希望の子連れてきた。』

「「まじー!?」」

『おぅ、ほら、自己紹介しな。』

「あー…初めまして、みゆうです。サッカー良く分かんないんですけど…お願いします…。」

「「お〜お願いします!」」