「欄っ!」
大山先輩が、怒鳴った。
「孔明師範と話しつけてきます」
「欄!話してわかる奴じゃないことくらい、わかってるだろ!!」
高遠先輩も賛成はしなかった。
「・・・・・・」
「行くな!」
あたしの瞳には涙がたまっていた。
あたしは、首を左右に振った。
先ほど倒した男達が、起き上がれるようになった。
これで、終わりだった。
「前で縛ってどうすんだよ。ヤラレルに決まってんだろ」
遼が、要に文句を言った。
「欄、行くぞ」
あたしは、遼に促されて遼の所へ歩いた。
当て身をくらい、あたしは気を失った。
遼は軽々とあたしを担いだ。
その様子を見て大山先輩が。
「欄!遼、てめぇ」
「欄に救ってもらった命なんだから、大切にすれば?そっちの刑事さんも、つけようなんてこと考えんなよ。ま、これで欄とはお別れだけどな。元々そっちの世界にいる人間じゃなかったからな、返してもらうわ」
そう言って遼は、南署を出て行った。
出来事は10分とかかっていなかった。
あたしが気がついた時は、ワンボックスカーの車の中で、右側に遼、左側に要に挟まれていた。
先ほど縛られていた縄は、ほどかれていた。
車は、停止していた。
「目が覚めたか?」
そう言うなり、あたしのホッペにキスをした。
あたしは、遼を叩いた。
「大山先輩は?大丈夫なんでしょ?助けてくれたんでしょ?」
その質問に対して、返答はなかった。返答がない。ってことは、とりあえず命までは取らなかったとみていいだろう。
「お前に話しがある」
「あたしにはナイ」
「俺と組まないか?」
「だから・・・」
組・・・む?
遼・・・と?
「ジョーダン」
あたしは、断った。
あたしに、何のメリットもない。
「俺は、欄が手に入れば、どんな未来でも生きてくさ。でも、必ず、師範の邪魔が入る」
「孔明師範を崇拝してんでしょ?」
「崇拝じゃない。命の恩人さ。欄だって同じだろ?でも、お前の事は別さ。お前は、誰にも渡さない」
遼が、真っ直ぐあたしを見た。
遼の視線を感じつつ、遼の顔を見れないでいた。
遼は、あたしの手首を強引に掴んだ。
あたしは、振りほどこうともがいたが、遼の力強い握力に負けていた。
大山先輩が、怒鳴った。
「孔明師範と話しつけてきます」
「欄!話してわかる奴じゃないことくらい、わかってるだろ!!」
高遠先輩も賛成はしなかった。
「・・・・・・」
「行くな!」
あたしの瞳には涙がたまっていた。
あたしは、首を左右に振った。
先ほど倒した男達が、起き上がれるようになった。
これで、終わりだった。
「前で縛ってどうすんだよ。ヤラレルに決まってんだろ」
遼が、要に文句を言った。
「欄、行くぞ」
あたしは、遼に促されて遼の所へ歩いた。
当て身をくらい、あたしは気を失った。
遼は軽々とあたしを担いだ。
その様子を見て大山先輩が。
「欄!遼、てめぇ」
「欄に救ってもらった命なんだから、大切にすれば?そっちの刑事さんも、つけようなんてこと考えんなよ。ま、これで欄とはお別れだけどな。元々そっちの世界にいる人間じゃなかったからな、返してもらうわ」
そう言って遼は、南署を出て行った。
出来事は10分とかかっていなかった。
あたしが気がついた時は、ワンボックスカーの車の中で、右側に遼、左側に要に挟まれていた。
先ほど縛られていた縄は、ほどかれていた。
車は、停止していた。
「目が覚めたか?」
そう言うなり、あたしのホッペにキスをした。
あたしは、遼を叩いた。
「大山先輩は?大丈夫なんでしょ?助けてくれたんでしょ?」
その質問に対して、返答はなかった。返答がない。ってことは、とりあえず命までは取らなかったとみていいだろう。
「お前に話しがある」
「あたしにはナイ」
「俺と組まないか?」
「だから・・・」
組・・・む?
遼・・・と?
「ジョーダン」
あたしは、断った。
あたしに、何のメリットもない。
「俺は、欄が手に入れば、どんな未来でも生きてくさ。でも、必ず、師範の邪魔が入る」
「孔明師範を崇拝してんでしょ?」
「崇拝じゃない。命の恩人さ。欄だって同じだろ?でも、お前の事は別さ。お前は、誰にも渡さない」
遼が、真っ直ぐあたしを見た。
遼の視線を感じつつ、遼の顔を見れないでいた。
遼は、あたしの手首を強引に掴んだ。
あたしは、振りほどこうともがいたが、遼の力強い握力に負けていた。