「彼氏…?」

ただいま食事中


「彼氏ってほどではないけれど、ちょっと憧れている人ができたの」


私は顔を赤らめていた


「好きなのか?そいつのこと」

「えっ…あっ。うん。」

「そうか」





と言いながら頭を撫でてくれた
次の日
その日は雨だった
久々の雨だった
なぜか嬉しかった
しかし、この天気のせいで悲劇が起こるとは
その夜、まだ雨は降っていた





私が家に帰ってくると
お兄ちゃんはまだ帰っていなかった
いつもお兄ちゃんの方が先に帰ってくるのにと思った
すると。突然、電話が


「はい、須藤です」

「え………」

「死んだ…?」