私は号泣だった。なんでそんなこと平気で言えるのよと思った。



「いや」

『え』



和也はちょっとびっくりしていた



「私、一人おいて。死んじゃったくせに。何よ!意味わかんない」



すると和也も思わず泣き出した



『俺だって死にたくなんかなかったよ!ずっとお前のそばにいたかったよ。そしていつか、いつか。お前と一緒になりたいって思っていたよ』



私はそんな泣いている和也を見て涙が止まらなかった。



「…」

『だから俺の分まで幸せになってくれよ?頼むよ。』


私はうなずいた。



「わかった。ありがとう。お兄ちゃん。けど。花嫁姿はお兄ちゃん、見てくれなきゃ嫌だよ?お願いだよ?約束だから?」



体が震えていた。





『わかってる。幸せになれよ?約束だぞ?』



そう言いながら和也は消えていった。私はその晩一晩中泣いた。



そしてついに結婚式。ブーケをポーンと投げた。『幸せになれよ』お兄ちゃん?空から聞こえているようだった。ずっと見ていてくれたんだ。たとえ、遠く離れていても。



お兄ちゃん
私の花嫁姿見てくれた?
約束したよね?
きっと私、幸せつかむから。