拓也はかなり驚いた




「全部、聞いていたんだよ。母さんは」




大介はなぜか笑っている
拓也は黙ったままだった




「あなたの本音が聞けてよかったわ」




拓也はドキッとした




「もういいの。私は今までずっと一人だと思っていた。でも違った。私は一人ではなかった。息子が大介がそばにいてくれたから、だから、私はもう大丈夫、別れましょう?」





拓也はかなり驚いた




「けど…」




拓也は叫んだ




「いいの…あなたは、彩ちゃんのそばにいてあげて、これ以上。彼女に悲しい思いをさせないで、彼女にはあなた…だけなの。あなたじゃなきゃダメなのよ。だから、これで最後、さようなら」





と言いながら
由花子は家から出た
由花子は少し涙していた
拓也は黙ったままだった