高木馨(かおる)
さらさらと流れる茶髪。少し大きめの猫目。人懐っこい笑顔。一見すると女の子に間違えそうな可愛い顔。


これが、現在あたしの好きな人。

高校に入って、同じクラスになって。二年でも同じクラスになれた。
これはもう告白するしかないっ
と決心したのが一週間前-


「じゃあこの一週間、あんた何してたの?」
小学校からの友達、高坂沙紀が冷たい目をして言ってくる。
「それは、えっとぉ…
告白する場所探したり、告白の文面考えたり、告白するきっかけ探したり…」
「告白する場所って…あんたまだ面と向かって言おうとか思ってんの!?メールでいいじゃん。メアド知ってんでしょ?」
確かに入学当初、席が近かったこともあってメアドは交換していた。