思えば昔からこんなんだった…

初めて好きになった人は、幼稚園の担任の先生。中野翔太(二六歳)。
翔太先生はみんなの人気者で、クラスの女の子達もみんな先生が好きだった。幼稚園生だから、恥も何もなく、みんな「先生のお嫁さんになるー」とベタベタしていた。

その中で、あたしだけ一人恥ずかしがって先生には近づけず、遠くで見ていることしかできなかった。
挙げ句、先生に近づかれたら激しく泣く始末…結局、先生のことが嫌い、と誤解されたまま卒園式を迎えてしまった…