年を取るのなんて…あっという間で
気がつけば、また年を取る日がやって来た。
10代最後の1年が始まる(笑)
夜中の12時ピッタリに、沙耶から《おめでとう》メールが来た。
男やし、おめでとうとか言われても
正直、嬉しくないけど(笑)
《ありがとう(^-^)v》とだけ返事を返した。
朝、起きてリビングに行ったら
上の妹が俺に「お兄〜誕生日おめでとさん!」って言ってきて
覚えてくれてた事が、少し嬉しかった。
ほのぼのした気分に浸っていると…
キッチンから顔を覗かせた母親が
「あら!光、今日誕生日やったの!?すっかり忘れてたわ」だって(笑)
『まぁ…別にいいんだけどな〜』
そんなこんなで、いつもと少し違う朝を迎え
壁にかかった時計に目をやると…
『やばっ!!バイト遅れる!!』
急いで靴を履き、家を出る。
玄関のドアを開けると、肌寒い風が舞い込んで来た
俺のバイトは、駅前のスーパーと
夜、暇な時だけBARの手伝いに行ってる。
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