人気のない…地元民しか知らない様な
ひっそりと建てられた教会。
赤い絨毯の先で、空を待つ
緊張のせいか、自分でも顔が強張って行くのが分かる…
ふと、視線をズラし
その先の大和と目が合うと
満面の笑みを浮かべ
ガッツポーズをしていた。
そして、それを見て
黙って頷く。
……辺りを見渡すと
大和と貴史と、海と雪しかいない。
何気なく言った空の一言…
「ウェディングドレス…着たいな…」
『着よう!』
俺も空のドレス姿みたいし!
今日が、その日。
大和達を誘うと嫌な顔ひとつせず
むしろ、自分の事かの様に喜んでくれた。
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