話を聞いていく内に
仲良さげだっただの、手繋いでただの…
しかも、この2人が見た男ってのが
どうやら…同一人物じゃないっぽい…。
100歩譲って、浮気は兎も角…
相手が一人じゃないかも…ってなると、さすがに黙ってる訳にも行かない。
しばらく話をしてると時間になり、みんなと別れて会社に戻った
茜が浮気してるかもしれないのに
不思議な事に…腹が立つとかは一切ない。
BARの店長に電話して、無理を言って休ませてもらい
珍しく、早い時間に家に帰る事が出来た。
玄関に茜の靴がない事が分かると
部屋じゃなくて、リビングに一直線に向かった。
ガチャ…
「あら、今日は早いのね!」なんて言うオカンに
『茜は?』って聞いてみたら
まるで、いつもの事かの様に
「出かけてて帰って来てないわよ?聞いてないの?」って。
「光?あんま言いたくないんやけど…茜ちゃん、ちょっとフラフラ出歩きすぎじゃない?」
『え…?あぁ、ごめん。ちゃんと言っとくわ。』
なんて素っ気ない返事をしたけど
普段、茜が家にいないって事…今、初めて知ったんやけど…
よし…、茜が帰って来たら話をしよう。
そう思って、帰りを待ち続け…茜が帰って来たのは22時を過ぎた頃…。
いつもいないのに、今日はいるからビックリした顔をする茜に…
『話ある』とだけ言い、先に部屋に戻った。
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