それからは、時間の流れが有り得ないくらい早くて…

茜を養って行かなきゃいけないプレッシャーや

大学の事、卒業した後の事、将来の事を色々と考える毎日で…

留年しそうになったものの、何とか危機は脱出し

無事に卒業する事が出来た。




空がいなくなって…

気付けば、2年以上が経ち

あの時ハタチだった俺も、もう22。




あの頃と変わらず…

いや、それ以上!!

しつこい位に今日も、

空の事を思ってる。

忘れた時なんて一時もない。





一緒にいる事だけが幸せなんじゃなくて…

離れていても、体に流れてる…この血が

いつも空を感じさせてくれるし

何より…空が前を向いて、頑張って生きてるって事が

今の俺の幸せ。









ーー………





やけど、空想の世界に存在するであろう神様は

また…俺に試練を与える。





……そして





その試練が…後の、転機になるなんて

この時は思ってもないけど。






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