『好き。空が好き!!空以上の女なんかおらん。』
もう、言えないんやって思ったら
引き止めてワガママを言うより、自分の気持ちを伝えな!って
今のうちに言わな!って…。
「……ねえ?もしさー…もしもだよ?
また会える時が来たとしたら…
その時はさー…あたし達、
姉弟として思える時だね。」
『ほな、もう二度と会えないな』って
悪あがきをする俺に
「即答?(笑)…大丈夫。あたし達、これから始まるんだよ!今から幸せになるんだよ!光が幸せなら、あたしも幸せになれるから!やから…また、いつか会う約束をしよっ♪」
そう言って、俺の前に小指を出して来て
嫌やけど…ほんまは嫌やけど…指切りをした。
始まるまでに、長い長い時間がかかったのに
やっと手に入れた幸せを手離すのも
終わるのも…ほんまにほんまに一瞬。
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