駅から少し離れた、人通りの少ない路地裏で約束し
急いで向かうと既に空は待っていて
俺に気付くと、走って駆け寄って来た。
「お疲れ様♪」
『遅くなってゴメン。てか、誕生日おめでとう!!』
「ありがとう♪もう嬉しくない年やけどね(笑)」
そう言って、笑いながら短く切った髪を耳にかけた
現れた耳には、俺のあげたピアスが付いていて
髪をかける腕には、俺とお揃いのブレスレットがはめてある。
それを見て、思わず笑みが零れた。
「何、笑ってるん?」
不思議そうに聞いて来る空の顔がおかしくて
もっと笑顔になる。
ほんまに、恋って病気やわ〜。とか
柄にもない事なんか思ったり。
『別に!!てか、何処行きたい?』
無意識に、ごく当たり前の事かの様に、空と手を繋いで
「カラオケに行きたい」って空が言うから
ここから少し離れたカラオケへ向かった。
やけど…歩き出したのを気に
別れへのカウントダウンもスタートする…。
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