また…俺だけ、のけ者かよ…
「どいて。」
そう言って
目の前に立つ俺を手で押しのける空。
『空!!いいから、部屋行ってろよ。』
「光は黙っててよ。この際、ハッキリするのもアリやろ。ねぇ?お母さん」
靴を脱ぎ捨てて、ドカドカとリビングに入る空と、その後を着いていくオカン。
何か、話がややこしくなってる様な…
その場から動けず…立ち尽くす。
少しすると、リビングから怒鳴り声が聞こえて来た…
『チッ……』
リビングに入りづらくて、二階にある自分の部屋を目掛けて
一直線に階段を駆け上がる
バタン!!!
勢い良く扉を閉め、そのままベッドに倒れ込み
ふと、ある事が頭を過(よ)ぎった…
《諦めよう……》
そう、思ったんだ…。
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