海「お姉ちゃんゴメンね。気付いてあげられなくてゴメンね。」


そう言って、泣き続ける海。


俺には、何の話をしてるのかサッパリ分からなくて…

やけど、入ったらいけない様な気がして

音をたてない様に引き返そうとしたら…


「うぅん。アタシには…これしかないから、光の事…嫌いにならんであげてな!」

って、空が言った。



俺の話……?



海「アタシお姉ちゃんも、お兄も好きやもん!」



ひとつ思った事は

きっと、空は俺の話をしたんや。と…



これで…海にもバレて、ほんまに…もう逃げられないんやって…。



コッソリ、廊下を引き返し…部屋に戻った。





異常な弟でゴメンな…

気持ち悪い兄ちゃんでゴメン

好きでゴメン

情けなくてゴメン


もう、ゴメンしか出てこうへんや…












どれ位…ボーっとしてたんやろ?

気が付けば、外が騒がしくなって来て

結局、一睡も出来ないまま朝を迎えた。




『しんどー…』


さすがに寝てないと体が重い。


動こう動こうって思っても

中々、言う事を聞いてくれない俺の体。




コンコン…


「光〜?起きてる〜?」



返事をしないでいると、空が中に入って来た







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