気付けば…振り返る間もなく時間が過ぎて
明日はついに…《結婚式》
あの日以来、空の情緒不安定は落ち着いていて
夜中に泣き喚いたり、怒ったりする事もなくなった。
今夜、うちの家族と茜の家族で再び会う…
もちろん、空も来る。
明日の式で会うのに何で?って感じやけど
毎度の事ながら、乗り気な人が約一名…。
バイト中も溜め息ばっか…
周りから「おめでとう」って声をかけられる度に
胃がキリキリしてたまらない…。
夕方、一服休憩中に携帯を開くと、貴史からメールが来ていた。
《お疲れ!今日、空ちゃんにパシられてたんやけど
スッピンでミナミ行くとか言い出して
ほんまに行きました…
めっちゃ恥ずかしがったわ!!
誉めてくれよ〜。弟くん♪》
だって(笑)
『さすがやな…笑』
なんて、口に出しても返事なんか来る訳がないんやけどね。笑
バイトが終わり、着替えをして
そのまま、約束の場所に向かうと…空以外の全員がいた。
『遅くなってスミマセン…』
「光さん!お疲れ様です♪」
茜に会うのは、3週間ぶり位やった。
忙しくて中々会えない俺に、愚痴ひとつ零さず
いつも笑ってる彼女に悪い気どころか感心する。
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