そんなんで、気付けば…とんとん拍子に話が進み
結婚式は11月に決まった。


最初は『嫌がらせか何かかな?』なんて思ったけど

正直…もう、文句言うのもシンドイねんな…。



8月になったら招待状を送る予定…


ついに、みんなにバレる。


茜の事を教えたのは、大和ただ一人だけ。



話をした時の、眉をひそめる大和の顔が
何とも言えない気分。


「おばちゃん…相変わらず強烈やな」

なんて、苦笑いするから
俺も苦笑いで返す…



『あはは〜むしろ、パワーアップしとるわ』


「なあ〜?おめでとうで…いいやんな?」


疑問符…


今まで、大和が直接聞いて来た事はない。

だけど、何気ない会話の中で…

大和は気付いてるんやろな…って感じる事が多々ある。


気付いてて、それでも何も言わんと見守ってくれてる大和に…何回も言おう!って思ったけど…無理やったー…。









顔合わせを2週間後に控えた、ある日の休日…


「光!!出かけるから準備しなさい!!」


そう言って、ズケズケと部屋に入って来てデカい声を出すオカン…。


『何やねん…眠いんじゃ…』


「ほら、さっさと起きなさい!下で待ってるから、準備できたら来て。」



一人で出かけたらええがな…。







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