『俺ら、どんだけ信用ねえんだよ?笑』
「まぁ、式が終われば諦めもつくやろ」
そう言って、口元を軽く上げてニヤけるオカン…。
『諦めって…元から何もねえしな(笑)』
「はいはい。」
この言い方…
この人…ほんまに、俺の事をカチンと来させる天才やな。
我慢我慢…
余計なこと言って、この人の気が変わったら
たまったもんじゃない。
数日後の日曜の夜…
自分の部屋でボーっとしてた時
ステレオから流れる音楽とは別に
携帯から音楽が流れる
━着信*空━
ピッ…
『はい…?』
「光!?どう言う事!!!!!???」
電話の向こうの空は、興奮してるのか…
やたらと声がでかい
『え?』
「結婚って何!?いきなり過ぎて、意味が分からん…」
やっぱり、その話か…。
『んー?俺、結婚する事になった♪来月、顔合わせやから帰って来いよ!』
わざと、おちゃらけて言う…
しんみりしながら言ったら、勘のいい空は気付くかもしれない。
それだけは避けたい…。
だって、バレたら意味ないやん?
「あの人のせい…?」
『ちゃうで!オカン、関係ねえし!とりあえず帰って来いよ!じゃあ』
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