「あのさ、そろそろ離れろ〜!!」


『あ…、すんません。笑』



名残惜しい気持ちを抑えて
空から離れると、冷たい空気が一瞬にして
俺の体を冷やす…。



『てか、もう寝ろ!明日、起きれんで?』


「うん、そうする。光は?寝ないの?」


『もう少ししたら寝るよ。』




"おはよう" で始まって

"おやすみ" で終わる。


それが、当たり前だと思ってた。


だけど、顔を見て言葉を交わせるって

大切な事なんやな…。



『お休み。』


「うん。お休み」





少ししたら、空の寝息が聞こえて来て…



顔にかかった前髪を避ける


『可愛い…。笑』



自然と笑顔になる俺がいて

自分で自分が気持ち悪い(笑)




――………



「…かる!起きて!」


『ん…うーん…。おはよ…』



寝ぼけたまま目をこすり前を見ると、準備万端と言わんばかりに、空に起こされる俺…






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