「あたしは寂しい!!アノ人の訳の分からん勘違いに振り回されて、何でアタシ達が離れなきゃいけないの!?何も悪い事してないのに!!」
静かな部屋に、空の声が響く…
やっと、本音が聞けた様な気がして
不謹慎にも "嬉しいな" 何て思ってる俺がいる。
『俺が言う寂しくないは…俺と空が姉弟だからやで?空なら、言ってる意味ちゃんと分かるやろ?』
俺の言いたい事は…姉弟だから。
ただ、それだけ。
だって、上から下まで体中の全てに同じ血が流れてるんやで?
だから、寂しくない。
「分からないし、分かりたくないもん!!」
『困ったちゃんやな。』
そう言うと、いきなり叫びだした空…
「いーやーやー!!泣」
最近の空は、ほんまに良く泣く…
きっと、空は空で色々と悩んでるんやと思う…
俺には言ってくれないけどな。笑
『空?笑って!大丈夫…永遠の別れじゃないよ?空は笑った方が綺麗なんやから!』
小さい子供をあやす様に言うと
静かに頷いて、握っている俺の手を
両手で掴み…指に唇を当てて来た…。
"ドクン…"
自分の心臓の音が聞こえた様な気がする
.