俺はひとつ舌打ちをして、エアコンのリモコンに手をかけた。 「温度上げてやる代わりに、ひとつ俺の言う事聞けよ」 「……『言う事』ってなんですか?」 ミキが恐る恐ると言った感じで、俺の様子を上目遣いで窺ってくる。