試験も終わってもう夏休み。


明日はついに
海に行こうと涼と約束した日だった。




あれから涼とは連絡をとっていない。



会うこともなければ、
電話もメールもすることもない。




涼からは毎日のように
沢山の着信やメールが来ていたけど、



全部無視しているうちにそれも無くなってしまった。




辛くない





…わけがない。





一方的に私が彼を遮けて


自業自得なのは
わかってるけど…



会ったらきっと


私、また涼に酷いこと言ってしまう気がする。





それが怖くて、



これ以上に嫌な部分を見せたくなくて、



いっそのこと



このまま私のことなんて忘れてくれればいいのに…


なんて、
心にもないことを考えていた。