ほんと、昨日の私は脳天気すぎたって
まさかこんなに早く後悔するとは思ってもみなかった。
斜め右の席に座る2人の高校生。
仲良さそうにお喋りしながら、もう何時間ここにいるのか。
「ゆらぁー…そんなに気になるなら行っちゃえば?」
小声で話しかけてくる麻結は若干飽きれ気味。
こそこそと聞き耳をたてて、じっと高校生たちを監視している私は明らかに周りから見たら怪しすぎるから、
その反応ももっともだけど…!!
私だって出ていけるもんならそうしたいわいっ!
それに、
相手が涼じゃなきゃ…こんなことしないもん。
斜め右の席に座るのは、私の彼、鳴瀬涼と
同じ高校の制服を着る可愛らしい少女。
私たちがこのファミレスに入ってきてすでに1時間は経過。
そして、涼たちはもうすでにその前からそこにいた。
お店に入るなり、涼を見つけた私だけど、
向かいに座る少女の存在を確認するなり、隠れるように今のこの席に収まった。