「んで、
涼くんが嘘をついてるんじゃないかって?」




「うーん…」



嘘って言うか…
なんて言うか…




「はぁー…そんなに気になるなら本人に聞いてみればいいのに!」



バンッと机を叩き、立ち上がっていた麻結に回りからの痛い視線が向けられる。




「ま、まゆ!落ち着いて!」




ここは大学の食堂。
沢山の学生がお昼を食べに集まっていた。




麻結は
周りをみてようやく状況を理解したらしい。



顔を真っ赤に染めて縮こまるように元の位置に収まった。





「コホンッ…とにかく、気になるなら直接聞くが1番よ!
たとえ涼くんが高校生じゃなくても好きなのは変わらないんでしょ!」





「そっ!そうだけど…」



その麻結の気迫にタジタジになってしまう。