「………………」

「当たりでしょ?」


満面の笑みを浮かべた
お母さんの手には、
私の時間割表
(担当の先生も書いてある)と、
去年の生徒会誌
(先生方が紹介されている)が。





「何してるの?」

「いやー、
真琴は騙されやすいわねぇ。
掃除なんて
昼間の内に終わらせたわよ」

「……」


返す言葉が見つからなかった。




「若い男の先生って言ったら、
この先生だけだもんね」