「破ってないですよ。
うちのクラスを見ようと
頑張ってくれただけで、
ホントに充分です」


そして、先生は私を
大切に思ってくれてる。


他の生徒と
同じでいいんだ。


先生にとって私が、
少なくとも
どうでもいい存在じゃないなら。

ちょっと自信がついた。




「ありがとう。
じゃあそーいうことに
しといてもらおうかな」

「けど、もっと頑張ったら
見られたと思いますよ。
……もしかして私が
嫌いですか?」


まだしゃべっていたくて、
荒木君の真似をしてみた。