「なるほど……。
面談じゃ仕方ないよね」

菜々子は納得した様子だ。


香織は……

「愛する真琴のためなら、
面談なんて
どうってことないはず!
本田が悪い!」



あ、愛するって、
そんなわけ……。



「ウチと菜々子で回るから、
真琴は本田と
デートしてきな!」



デートって……
カップルがする……
その……
手をつないじゃったりとか……。



「もう、
香織は何言ってるの。
真琴もそこで
妄想しないっ」

ギクッ。



「現実的な作戦を立てなきゃ。
……みんなの予定を
照らし合わせると、
11時から12時過ぎまで、
真琴しか空いてないでしょ?
その時間に
本田先生のクラスや
バスケ部行って、
探してみたら?」