女の子は、俺を見つめてくる。
その瞳にドキドキしてしまう。
その女の子は、怖ず怖ずと、


「…ありがとうございます。あの、……もしかして、ガクさんですか??」


聞いてきた。


やっぱり、バレちゃった。
まあ、仕方ないか…
俺みたいな、ビジュアル系のファッションをして、ギターを持ち歩いてる人なんて、そんなに居ないんだから。


それに俺、一様人気もあって、雑誌にも出始めたしな。