「なんだよ…かっつ。女変えたのか?」

私をひと睨み。

「ばーか。違うよ。」

「可愛いじゃん!名前は?」

金髪からのぞく、くっきりとしたブラウンの甘い瞳。

「マキ…」

「いくつ?」

「……じゅうよん…」


キミアが何かを言いかけた時、凄い勢いで淳子が入ってきた。

「キャアア!キミアさん。お久しぶりですぅ。」

どっから出してるんだろう?その声。

「また、会えて淳子めちゃめちゃうれしいです。」

車内に広がる、キンキラ声に呆れたのか。

きみあは、かっつ君の車を降りてしまう。


「キミア!後でケツ持ちヨロ!」


「また、後でね。マキちゃん」


そう言うと、左手をヒラヒラさせて光りの中に消えていった。


「マキだけずるいんだけど。」


淳子が悔しそうに、つぶやいていた。