好江は影を潜め裏口から中に侵入する




そして自販機で飲み物を買う振りをしてフロアーを見渡した



ラッキーな事に、ボーリング場はガラガラだった



好江はホッと胸を撫で下ろし雫達をじっくりと観察し始めた



『…1…2…3……』



好江はゆっくりと指を折りはじめた



その数が好江に絶望的だと念を押してくる



『7人か…そのうち男が2人……ハハ。』



自分の馬鹿さ加減に笑いが込み上げてきた



しかし好江の覚悟が鈍ることはなかった




………