『やっぱ…私は…』



好江が下を向いたまま口を開いた



『やっぱ…何?』



絢香も覚悟を決め好江の次の言葉を待った



たった数秒が何時間にも感じる



『やっぱ…今日は止めた方が良いよ。』



好江が言った



『そっか…仕方ないね。』



絢香は力無く答えた


その表情は笑っていたが、好江の目にはどこか悲しげに写っていた



『じゃあまた日取り決まったら教えてね!』



絢香が笑顔で言った


もう決まるはずはないであろう約束を…




………