それから数ヶ月… 季節も流れ卒業シーズンを迎えていた 絢香は教室の窓から外の景色を眺める 『はぁ〜』 もう何度目だろう 溜め息を吐くたびに窓が白く曇った 絢香はその曇りを指でなぞる 指に伝わる冷たさが外の寒さを教えてくれた 授業が終わり昼休みを迎える いつものように裕也が弁当を片手に現れた ………