人混みの中、雫は子供のようにはしゃぎながら絢香の答えを待った


普段クールな雫には珍しい事だった



それほど絢香の男関係はシークレットゾーンなのだ



またとないチャンスに雫は胸を踊らす



その時だった



ドカッ



絢香の前を後ろ向きに歩く雫は通行人にぶつかってしまった



『いってぇ〜!何してくれてんだテメー!』



そこには悪で有名な旭山高校の連中が立っていた



『ごめんなさい。』



雫はすかさず謝った


せっかくの絢香とのデートを潰したくなかったのだ




………