『ちょっと待ってよ…本気で言ってるの?』



黙って聞いていた雫が口を開いた



『あぁ…本気だ』



『ふざけんなよ!なんでだよ…なんで俺が守るって言えないんだよ!』



雫が声を荒げた



『雫…良いから…』



絢香が雫の前に右手を差し出した



雫は絢香の右手を払いのけ風哉につかみ掛かった



『お前それでも男かよ!惚れた女も守れねえのかよ!』



『雫…』



雫は目に涙を溢れさせ必死に訴えかけた



しかし…



………