『ハァ…ハァ…』



風哉は倒れた兵藤を担ぎ上げ仲間の元へ運んだ



『後は頼む。』



『解りました!』



男達は兵藤を担ぎ上げ倉庫を後にした



『後は…俺のケジメだな…』



風哉はそう呟き絢香の方へと振り向いた



ゆっくりと足を進め絢香の前で足を止める



絢香はそんな風哉を真っ直ぐな目で見つめていた



数秒の間、見つめあった二人の沈黙を破ったのは絢香だった



『あの…ありがと…』



………