『………』



しかし仲間達は動かなかった



『お前ら…早くやれや!』



『………』



『お前ら何やっ……まさか…』



兵藤の額から汗が滴り落ちた



『悪いっすね兵藤さん!』


一人の男が言った



『ね…寝返ったのか…』



『何言ってんすか?始めから俺達は来栖さんに命預けてんすよ!寝返るも何も…』



固まる兵藤の肩にポンッと手が置かれた



兵藤はゆっくりと振り返る



そこには悲しげ表情を浮かべた風哉がいた



………