そこには信じられない光景が…



風哉の頭に振り下ろされたはずの警棒が地面に転がっていた



『なんで…?』



絢香は目を疑った



なんと風哉の背中から一本の警棒が姿を現している



その警棒で防いだのだ



『おしかったな…兵藤…』



風哉が振り返り微笑した



兵藤は目を見開き困惑している



『なぜだ?いつから解ってた…』



兵藤は声を上擦らせながら言った



『あの集会の後だよ!』



『集会…?』



………