その反応は正反対のものだった



表情を歪めた兵藤に対して風哉はニコッと笑顔で答えた



兵藤は慌てて背後から警棒を風哉の後頭部を目掛けて振り下ろした



『あ………』



その場にいた誰もが二人から目を背けた



その直後



ガキィン!!



と普段聞き慣れない物理的な音が耳に飛び込んできた



絢香の心臓がドクンと波打つ



そして恐る恐る視線を上げた



………