男はニヤニヤしながら絢香に近づいた



『じゃあよろしくね!』



『よろしく。』



絢香は笑顔で右手を差し出した



男は疑う事なく絢香の手を握った



グイッ



『え…?』



男は何が起こったのか解らなかった



地面が近づく



仲間達が逆さまに映る



そして天井が見えた時だった



ようやく自分が投げられた事に気付いた瞬間、体に激痛が走り意識が遠退いた



『まず一人ね…』



絢香が不適に笑う



………